地車ばやしの思い出
大阪市北部の人はご存じでしょうが、それぞれの地元の神社の例祭(夏、秋)では「地車(だんじり)ばやし」が登場します。
岸和田のだんじりとは異なり、大太鼓、小太鼓、鉦(かね)2基で構成、固定のやぐらの上で独特の囃子(はやし)に乗って踊り手が動き回るというもので、いつ頃から始まったんでしょうか。。。
うちも祖父の代から、長柄八幡宮(北区)を拠点に活動する連に入っていて、祖父、父とも大太鼓で一世を風靡したとの由。
私も親をならい、小学生の頃から大太鼓の練習に打ち込み、祭りになると長柄以外にも、お初天神(露天神社)、服部天神(豊中市)などへ太鼓をたたきに出張りましたよ。岡山県へ泊まりがけ遠征ってのもありましたな。ちょうど山陽新幹線が岡山まで開通した年ですわ。古うてごめん。
それが、一緒にやる同級生が少なくなって、高校1年を最後にケツ割っちゃいましたんですわ。
大太鼓の家、3代目でぽしゃりです。
ところが4年前、同じように早くにケツを割っていた同級生の踊り手から「30年ぶりにやらしてもらわへんか。競演しよや」と声がかかり、法被、鉢巻きを用意していただいて1曲だけ「天満の花」(略称テンバナ)をやらせてもらいました。
触れ回ったおかげで当日、やぐらの周りは同級生だらけ。おばさまたちがデジカメや携帯で我ら2人の晴れ姿を写してくれました。知らん人は「何かいな?」と思ったことでしょう。
その動画ももらいましたが、携帯のSDに入れたまま。性根入れて探さな出てきませんわ。
でもね。歳いっても自転車に乗れるのと同じで、結構、現役バリにたたけたんですよ。
今はなんでやらないか?
そりゃね。我らがケツ割った後、30年間祭りを支え続けていた人がいるわけですよ。その人たちに悪いでしょ。
だから今は見るだけで我慢。。。
コンコンコン チキチッコンコン。。。
注:写真はもちろん、今年7月16日のものです。私は映ってません。