高知その4

 JR高知駅前の宿は5000円で朝食付き。安っ。まるで学生の旅みたい。

 朝シャワー前に目をこすりこすりバイキングを喰らう。

 このほかにヨーグルトなども喰らう。上出来なモーニング。具だくさんミネストローネというのが胃に染みた。

 目指すは幡多地方(高知県西部)。高知自動車道中土佐町まで続いている。もうちょっと、せめて旧窪川町までつながれば、と思いつつ、国道で久礼坂、七子峠という難所を越える。ギアは四駆に切り替えた。急坂、急カーブの連続なので運転に集中した。

 かつてこの地に住んで、つらかったこと、理不尽さを感じたこと、カラ元気を出して生きていたこと、いろんな思いがよぎった。変な話。この行為はすごく楽しい。嫌な思い出に光を注ぎ、変化させて、ゴミ箱には捨てずに引き出しにしまう。ずっと繰り返してきたな。

 さて。幡多に着いた。大好きなI浜だ。

 ぱっと着替えて海に入った。

 それなりに冷たく、小波のため小一時間で上がってきた。
 冬の間、さぼってたせいか、体力落ちたな。

 地元では「砂浜全体が美術館」というコンセプトで、行政やNPOが景観を守っている。美しい。いつまでも、と願う。

 嫌な思い出を変化させてくれるのは、この砂浜だったかも、とも思える。



 100円の水シャワーが冷たい。でも気持ちいい。


 ↑こいつを脱ぐのが一苦労。水の中でも塩梅悪いし。早くあったかくなってほしいな。

 ここに来ること。やっぱり1年に1度は必要と感じる。



 次回は高知編最終回。癒やしの風景を。